就活中の学生の方、入社2年目でやりたい仕事について迷いが出ている方、やりたい事がわからないともやもやしている方など、今回はそんな仕事について「私は何が本当はしたいのだろう?」「これからのキャリアをどうしよう」という悩んでいる人へ、キャリアコンサルタントとしてお伝えしておきたいことがあります。
ひとつの気づきになり、少しでも今の迷いを抜け出る一歩になれば嬉しいです。
そのキーワードは「星座です」
この話を読み終えたら、きっと夜空をふと見上げたくなるはずです。
「コンストレーション」という言葉を知っていますか?
キャリアコンサルタントの資格を取得する時にはキャリア理論や心理学について勉強します。心理学者ならユングやアドラーなら聞いたことあるよって方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回はそんな勉強の中で私が知った心理学用語「コンストレーション」という言葉について皆さんにも知ってもらいたいなと思います。
その言葉の意味を知って私はクランボルツ教授の「プランド・ハップンスタンス」と同じくらいこの言葉が好きになりました。
さて、「コンストレーション」という言葉を知っていますか?
英単語に詳しい方なら「星座」だよって先に答えられてしまいそうですが、そう、一般的にこの言葉は「星座」という意味です。
さらにもう少し星座に転じて意味があるのですが、「点と線で連なるもの」という意味も持ちます。
あなたの好きな星座はなんですか?
星座は皆さんも一度は夜空を眺めて探してみたことがありますよね。
北斗七星やカシペア座ぐらいなら簡単に探すことができますし、夜空に絵を描くこともできるのではないですか。
そんな星座ってご承知の通り古代から星と星をつないで描かれたものですよね。
本来は無関係なはずの各々の星を位置関係がひとつのまとまりとなって意味を持った形になっている。
それがペガサスに見えはじめる。
心理学での「コンストレーション」の意味も同じ。
人生における一つ一つの出来事、経験、状況はそれら単体の事象だけでは特別な意味や関係を持たないかも知れないけど、ある時それらが一つのまとまりとして意味を示すような現象を言います。
これはキャリアでも同じなんです。
その時には意味をうまく見出せない仕事やキャリア、今はよくわからない状態も、それがある時まとまりとなって意味を持ち出す。
それがキャリアになるものなんです。
誰もが最初からそこまで計画的に自覚的に全てを選択し、行動してキャリアを積んできたわけでないことも多々あるはずです。
もちろん、スポーツ選手や演奏家のような一貫したキャリアを積み重ねている方もいらっしゃいますし、高校や大学も将来を見据えて選択したよと思われるかも知れません。しかし、明確な選択でなく決めたこともあると思います。
つまり、多くの方がキャリアの意味なんて結構「後付け」だったりするものなんです。
あなたが今の時点ではよくわからないと悩みながらも頑張っていることも後ですごい意味をもち、一つの点となり、あなたのキャリアを描き出す。
後から「あれこれこんなキャリアでさ」なんて言うことになる。
やりたいことに無理に一貫性を持たせなくていい
やりたいことがはっきりとしているのならばそれに向かって努力すればいいと思います。でももし、あなたが今自分のやりたいことが何かよくわからず悩んでいるのなら、無理に過去の経験や学んだ事に一貫性を持たせようと選択しなくてもいいのではないでしょうか。
一貫性を持たせようとするから心に矛盾が生じているのではないですか?
最初からなりたい職業や、なりたい自分になれた人の方が少なく、みんなあれこれやっているうちにいずれ人生のどこかで点がつながって振り返ればキャリアとなっていくもの。
そう思えば、踏みとどまっている一歩を出す場所や、今悩んでいる仕事にも改めて向き合えたりする気持ちが起きてきませんか。
まとめ
最後にもう一つの好きな言葉「プランド・ハップンスタンス」について少し触れておしまいにしたいなと思います。
「プランド・ハップンスタンス」とは「計画された偶然」と訳されます。
計画されていた偶然だなんて、なんて素敵な響きだと聞いた当初私はすごく興奮したのを覚えています。
多くの人が自分が思い描いた通りに物事は進まない事が多い。
教授の調査では18歳になりたいと思った人の2%しかその職業に付けなかったとも語られています。自分の計画通りに行かなくて落ち込んでいる時、偶然におきた出来事、出会い、それをキャリアアップにつながる機会と捉えることができたなら、たとえ今はあなたが描いた計画通りのキャリアステップでなかったとしても、偶然にそこにある仕事やチャンスにまずは挑戦してみようというスタンスでいることが、あなたのキャリアを広げていく可能性となるものだと思います。
色んなことがたくさんあって、悩み解消なんて簡単ではないですよね。
でも少しでも考えに変化を生み出すきっかけにこのブログがなればいいなと思います。
今回も最後までお読み頂きましてありがとうございまいした。