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人生は今の連続、「今」の捉え方、行動が変われば未来は変わる。 そんな「気づき」になれる雑記ブログを書いています。

エネルギーは拡がり、思考は集まる。無意識と共にある時間

今回は認知科学者の苫米地さんが自分たちの目の前にある現実世界と自分たちの精神世界ではエントロピーは真逆の動きをするみたいな話をYouTubeで見て、それがとても私には新鮮で、そして面白かったのでそれについてまとめてみました。

コーヒーでちょっと一服☕️がてらに読んでもらえると幸いです。

エネルギーは拡がり、思考は集まる

自然界には、「エネルギーは拡がる」という流れがあります。
熱も、光も、音も、時間とともに周囲に広がっていく。
温かいコーヒーはやがて冷め、放っておけば部屋も少しずつ乱れていく。
これは、物理でいうところの「エントロピー増大の法則」。
秩序は、静かに無秩序へと向かっていくというのが自然の摂理です。

 

では、人の思考や心の動きは、果たしてそれと同じ方向を向いているのだろうか。

むしろ人の「思考」には、バラバラな情報や経験を“ひとつに集める”力があると言います。

コーチングでゴール設定するとなぜかそれについての気づきと機会が増える。
何かに悩んでいたとき、ふとすべてがつながるような感覚になることがある。
これらは、拡散していた情報が「ひとつの意味」に集まった瞬間に起きます。

つまり、自然のエネルギーが“外へ外へ”と拡がっていくのに対し、思考というのは、“内へ、奥へ”と集まっていく動きをとります。

思考とは私たちの目の前で起きている現状と対照的なベクトルで動いているのです。

これは面白く興味深い。

これを聞いた時、なぜか「バランス」という言葉とイメージが想起されました。

自分自身の外の世界と内面の世界は実はそういった原理で均衡が保たれているのではないか。それについて妙に納得してしまった。

無意識が意識より有能な理由

そして、その“集める力”をもっとも静かに、でも確かに働かせているのが、「無意識」です。

苫米地英人さんはこうも言っていた。

『無意識は私たちの意識とは比べものにならないほど膨大な情報を処理し、しかも極めて少ないエネルギーで、同時に多方向から考え続けてくれています。』

無意識は“超高性能なマルチプロセッサ”のようなもの

無意識(潜在意識)は、同時に多くのことを処理できる「多元的」な働き方ができる。

そしてそれを、意識よりも遥かに少ないエネルギーで行っている

意識で一つひとつ考えると消耗するが、無意識は自動で、しかも疲れずに動き続けている。

これはすごいことです。

無意識を味方につけないともったいない。むしろ私たちはある意味敵対してしまってさえいる。

無意識を上手に使う=ゴールをセットすること

無意識は自分が重要だと認識したことに対して、勝手にリソースを割いてくれる

だから、「これが自分のゴールだ」と本気で信じられる目標を設定すると、無意識がその実現のために、気づきや行動をサポートし始める。

逆に、ゴールがないままだと、無意識は現状維持に働いてしまうのです。

コーチングはまさにこの無意識の機能をうまく使うことで目標達成を目指しています。

つまり、無意識は“最小の努力で最大の成果”を生むカギです。

意識で「頑張る」「努力する」だけだと、効率が悪い。

無意識に働いてもらえば、自然と「気づけば動いていた」状態になれる。

苫米地さんはこれを「スコトーマ(心理的盲点)が外れる」とも表現しています。

このように私たちが「何も考えていない」と感じているときでも、無意識は深いところで働いてくれている。

「なぜあの言葉があんなに引っかかったのか」
「どうして、あの景色を思い出すのか」
そんな問いに対する“答え”が、あるとき急に心に浮かぶことがあるのは、無意識がずっと静かに情報を集め、整理しているからです。

 

ただ、ここで少し難しいのは、無意識はとても“正直”だということです。

なぜなら無意識は現状維持装置とも言われ、「変化を避ける装置」だからです。

たとえば、気分が落ち込んでいるときに「感謝しよう」「ポジティブになろう」と自分に言い聞かせても、心がついてこないことってありませんか?

無理やり感謝の言葉を並べても、かえって苦しくなってしまう。
これは、意識が「前向きになろう」としているのに、無意識は「それは今の本音じゃないよね」と言っている状態。
だから、どこかでズレが生まれて、ますます疲れてしまうのです。

では、どうすればいいのか。

それは、今感じていることを、まず「そのまま受け止める」こと。
嬉しくないときは、無理に嬉しいふりをしなくていい。
元気がないときは、「元気がないんだな」と静かに認めてあげる。
そうすることで、無意識とのあいだに“信頼”が生まれ、ようやく新しい方向に動きはじめる余地が出てくるのだと思います。

 

エネルギーは拡がっていく。
でも、思考は集まっていける。
そして、無意識はその“集約の力”を、私たちの深いところでずっと支えてくれている。

だからこそ、心が散らかっているように感じるときほど、
「今の自分に優しくなる」ことが、次の一歩をつくってくれる。

自然の流れに抗わず、でも流されすぎず。
無意識の働きを信じながら、少しずつ、思考の焦点を未来へ向けていきたい。
そんなふうに思える時間を、私はこれからも大切にしていきたいと思います。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

実は、最近ほんとにメンタルが落ちてて、何しても気分が上がらなくて、
「感謝しよう!」とか「周波数上げなきゃ!」って頑張ってたんですけど、
その頑張り自体が逆効果だったなぁと気づきました(笑)

今思えば、「そのままでいいよ」って言ってあげるだけで、少しずつ回復するスイッチが入った気がします。

自分のペースで。自分にやさしく。
この記事が、誰かの心の整理のヒントになればうれしいです。

本日もお読み頂きましてありがとうございました。