つながる『今』をもっと楽しく⇨ 人生物事はすべからく流転するもの

人生は今の連続、今が未来へつながりそして過去を作り出していく。 今をもっと楽しんでもらいたい。 そんな思いで綴る雑記ブログ。

逃げ癖を克服するにはクリエイティブアボイダンスと戦おう

「クリエイティブアボイダンス」という言葉を聞いたことありますか?

知らなくても多くの人が必ず経験したことのある脳の仕組みです。

例えば仕事やプライベートで、何かに取り組もうと思いながらもなかなか行動しないことありませんか?「今週は忙しいから」「やっても意味ないよね」「無駄になる確率が高い」などと理由を探し、行動の先延ばしを正当化する考え方です。

なぜかやらない言い訳が上手に出てくる。

これがクリエイティブアボイダンス(想像的回避)です。

特に未経験なことや、気乗りしないことに取り組もうとするときに発生しがち。

この脳の仕組みを知っていれば自分の逃げ癖、言い訳癖を避けて行動力を高めることができます。

今回はそんなクリエイティアボイダンスに注目です。

「変わりたくない!!」は人間の原理原則

私たちは、普段今のままでいようとする「現状維持バイアス」の中で暮らしています。

例えば、暑いと自然と汗をかきます。

これが体を現状と同じ状態に保とうとする体の仕組みであることはなんとなく皆さん理解されていると思います。

この機能を「ホメオスタシス(恒常性)」と言います。

体の内部や外部の環境因子の変化に関わらず生理機能が一定に保たれる性質のことであり、生物にとって極めて重要です。

私たちが意識していなくても自動で安心安全な状態を維持しようとしてくれている素晴らしい機能ですね。

そしてこのホメオスタシスの機能は脳の考え方にも同じように働きます。

これは少し厄介です。

例えば、同期がプレゼンを成功させて高い評価を受けた。

悔しい気持ちになり、「よし、自分もやってやる!!」と気持ちが高まった。

そこまではいい感じです。

しかし仕事を終え家に帰る頃には何故か「あいつは運が良かっただけ」「そこまでする必要性がない」「あの上司に気に入られても意味がない」という気持ちになってくる。

そしてその日は結局何もやらないままお気に入り動画を見る。

あれだけ意識が高まったのになぜ?

と自分が嫌になるかもしれません。

意識は5%無意識は95%

脳科学やコーチングの世界でよく意識は5%、無意識は95%と言われています。

(意識3%無意識97%との考えもあります)

極端に言えばどれだけ意識的に「やるぞ!!」ってなってもたった5%の効力だということです。残りの95%は「やらないでしょ」なのです。

そう脳は考えます。

それは何故か?

あえて今と同じ状態でない未知な状態にする必要性がないと判断するからです。

そう、ホメオスタシスが働くのです。

95%の無意識、すなわち自分の意識外の95%がNoという信号だからNoなのです。

そんなバカなですが、そう脳はシンプルに判断します。

無意識は習慣により形成されています。

その95%が「やらない方(今と変わらない)が安全」を作り出している以上そちらにホメオスタシスが働くのです。

そして意識を抑えるためなんと、クリエイティブアボイダンスが発動する。

自分をプラスに変えようとするポジティブな考えの方を脳は抑えようとするなんて、皮肉です。

ホメオスタシスの機能のおかげで私たちは日々安全に暮らせています。

でもその一方で無意識とこの機能によって今を変えられない。

ではどうすればいいのか?

大きく変わるのではなく小さく継続する

自分を変えたい、新しいことにチャレンジすると決意した時、大事なのは小さく長く始めることが大切です。

モチベーションが高いうちに一気に進めたい!!

その気持ちはわかりますが、新しいことに挑戦しようとするモチベーションは短期間しか保ちません。

何故なら強い気持ちで変えようとするとその大きさと同じ力で引き戻そうという力が脳の中で働くからです。

例えて言えば、綱引きで右に10の力で引っ張ろうとする、そうすると左に10の力で戻ろうとするのです。

つまり同じ脳で右に10、左に10の力合計20の力を出して均衡が取れて0、この綱引きを

どこまでやり続けられるか、すぐに疲弊しますよね。

じゃぁどうする?

小さな行動で、とにかく継続することが大切なのです。

意識が5%なら5%くらいのイメージの小さな行動です。

そうすれば無意識も5%の力だけ対抗して出してくる。

小さな力でも確かに最初は均衡が取れて0で同じ。しかしそこまで力を加えてないので意識を長く続けることができますね。

20日も続ければ習慣化されはじます。

どうなるか、95%の領域に意識して行っていた行動が無意識の領域に新しく組み込まれていくのです。

95%の中に10%の味方ができたらちょっと行動する力を高めます。

15%の行動をしても無意識は15%しか対抗しません。

これを繰り返す、すなわち習慣化されるほどにその行動に対する抵抗はむしろ無意識となるのです。

だからこそ、モチベーションが高いうちに一気にやってしまうのではなく、習慣化サイクルを確立してしてしまうことが大事なのです。

 

しかし、クリエイティブアボイダンスが発生するのは、多くの場合、やりたくないことをするときです。

ダイエットのために毎朝走ろうと決めたのに「今日は寒いから明日からにしよう」と思ってしまったり、上司に報告しなければならないのに「今日は会議だからきっと忙しいだろう」と翌日に持ち越してしまったり。

このように、やらない理由はいくらでも考えついてしまうのです。

自分でも意識がそこまで高くない場合、今度は現実世界で味方を持つことが大切になります。

友人に宣言して、挫けていたら背中を押してもらう一つの手段です。

マラソンなら一緒に走ってもらうのもいいですね。

ただ、毎回友人が助けてくれる案件とは限りません。

特に自分の中身を変えたい、仕事の底力を上げたい場合などは友人の助けを借りにくい場面もあるかもしれません。

その場合はコーチを利用してみて下さい。

コーチとはゴールを共有していますので適切に支援してくれます。

コストはかかりますが、自分を変えたいけど今はその筋力がないと思われる方はコーチを受けることはありです。

スポーツ選手がコーチを受けるのと同じです。

本日はクリエイティブアボイダンスに注目してみました。

皆さんのキャリア向上に参考になれば幸いです。

 

本日もお読みいただきましてありがとうございました。