目が痒く、鼻水が止まらないこの季節。
寒暖差がまだあるものの、だんだん、暖々、春の足音が聞こえる。
生命とは不思議だなと思う。
柔らかな日の光を浴びるようになるともぞもぞと心の中からやる気が芽を出す。
3月は年度末、4月から新年度、新学期、日本では4月を新年度、新学期にしようなった理由はよく知らないけど、なんとなく「でしょうね」と思いたくなる。
モッコウバラが蕾をつけ始め、まもなく黄色い花をたくさん咲かせてくれるのが楽しみです。
さて、今週のお題「卒業したいもの」
私にとって卒業したいものは冒頭でも書きましたが願うことなら「花粉症」。
ひどくて大変というほどではありませんが、目が痒くて、イライラしますし、鼻水が止まらない。
もう3年近く明治のR-1が花粉症に効くと聞いて習慣で毎日飲んでいるものの、多少は緩和した気もしなくはないが、喜ばしい結果に至るまでにもなっていない。
できることならそろそろ卒業したいものです。
さて、そんな卒業のシーズンは一方で始まりのシーズンでもあります。
新年に立てた抱負を今も継続出来ている人もいるとは思いますが、
うーん、ここでリセット、新しく気持ちを奮い立たせ、頑張るぞって人もいらっしゃるのではないでしょうか。
なかなか変われない今の自分をそろそろ卒業したいですよね。
今回はそんな目標をなかなか上手く持続できない人にコーチング的思考を少しお伝えしたいと思います。
自分を変える方法と変われない理由
まずはじめに、人は簡単に変わることができるのか?
ですが、これは結論簡単に変わることは難しいというのが真実です。
それはなぜか、からお伝えします。
人には「ホメオスタシス」と呼ばれる恒常性機能が備わっています。
これは生命が生きるために備えた機能です。
この機能は安全な状態をキープするようにする制御機能です。
例えば、寒くなると体温を上げようとしたり、暑くなると発汗して体温を下げるのもこの機能の一つです。
そしてそれは私たちのメンタルにも同様に働きます。
私たちは生きる上で「現在」が今無事に生きている状態なので脳はこれをリスクのない安全な状態としてインプットしています。
人が俺は変わるぞ!!、痩せるぞ!!なんて思い立つ。
このようなマインドになるのもメンタルではあるのですが、厄介なことに実際にそれを行動に移すと、表裏一体のこのメンタルが、「おいおい、危険なことするなよ」
「今が安全なんだから余計なことするなって」と気持ちを押し戻そうとするのです。
厄介ですよね。
そしてそれは行動の強さと同等の強さで働きます。
つまり急に10キロ走ってやる気をめっちゃ出したらそれと同じ強さで「やめろって」のマインドの信号を出してくるということです。
コーチングなどではこのような日常の習慣や生活、思考を安全領域をコンフォートゾーンと呼ぶのですが、このコンフォートゾーンから抜け出そうものなら、それを引き戻そうとする力が働く仕組みになっているのです。
だから「変われない」のです。
じゃぁもう無理じゃん!!って言いたくなりますよね。
でも大谷翔平とかスポーツ選手を代表するアスリートや技術者、企業での成功者はそんな自分を変えて成功していますよね。
それはどうしているのだと思いますか?
ここにちょっとしたコツがあります。
一番は優秀なコーチをつけて一緒に取り組む。
これが一番効果的なのですが、セルフでチャレンジする方法もあります。
それには「行動の仕組み」を理解する必要があります。
行動すると結果が出る。
これが行動の仕組み。
当たり前、当たり前、当たり前体操🎵です。(ちょっと古いですが)
これをもう少し大事な部分を書き足すと、
前提条件があって→行動して→結果が出る。
この前提条件がとても曲者なんですね。
前提条件は言い換えると
「今までのやり方」「今までの考え方」「過去の成功体験」「思い込み」です。
つまり、
何かを目標を立て、達成しようと行動する。
思った成果が出ない。それはこの前提条件の中で行動するから結果が見えている状態だからです。
右足出して、左足出したら、歩ける。
当たり前体操🎵
なのです。
自分を変えるとか、今を変えるとか思うなら
「自分の中でそれは無理でしょ、できるわけない!!」のゴール設定をしない限り
この前提条件の思考からは抜け出せないです。
つまり絶対今の状態、やり方では無理、前提条件を変えるしかない、まで持っていって、前提条件が変わる→行動が変わる→結果が変わる。となるのです。
ちょっと背伸びした目標なんか別に目標だ!!なんて力まなくて叶う目標なのでそんなの自己満足です。だから「俺は変われた」という感覚にはならないのです。
ここで少し話を整理しますね。
人にはホメオスタシスという機能がある。
それによってコンフォートゾーンから抜け出せないように制御されている。
頑張れば頑張った分だけ同じ力が作用する仕組み。
行動の仕組みは
行動すると結果が出る。
その行動は前提条件があり、その前提条件に沿って行動し結果に結びつく。
ゆるい目標は今ままでの前提条件内の行動だから対して変化なんて起きない。
変化を起こしたければ「絶対無理!!」なゴール設定をしないといけない。
それによって前提条件を変える必要性が生まれ、結果が変わる。
さて、ここで問題があります。
コンフォートゾーンからかけ離れた遠いゴールを設定したらその分強い力でホメオスタシスが作用するんだろ、無理なんじゃない??
はい、そうです。
無理です。
現状のままでは。
そこでアスリートや成功者達の思考はじゃぁどうなっているかをお話しします。
彼らはコンフォートゾーンの位置が違います。
つまり私たちのコンフォートゾーンは今(現状)に存在しますが、アスリートや成功者の場合、コンフォートゾーンは未来(ゴール地点)にあります。
なのでこのホメオスタシスの作用で邪魔されないのです。
は?
どいううこと?そんなの言ったもん勝ちじゃん!!
と言いたくなりますが、でもそうなんです。
じゃぁどうやってコンフォートゾーンを未来に設定できるの?
と聞きたくなりますよね。
エフィカシーを高く持つのです。
エフィカシーとは、これから自分が取り組むことに対して自信があるか、能力が備わっているかを認識して「私はやれる!」っていう自己評価です。
つまり「やれる!!」「なりたい自分」が見えているんです。
それと自分が何が得意かをしっかり理解しています。
やれることでなりたい自分になるがしっかりしているのです。
言い換えれば苦手、能力がないことではたとえアスリートでもエフィカシーを高く持つことは難しいとも言えます。
ここも結構大事です。
なかなか今の自分に不満がある人は戦うフィールドを間違っていたりします。
コーチングでも、本当にやりたいことは何か、ポゼッション(どのようなスキル、能力に長けているか)は何か、そしてその上でエフィカシーを高めるための行動は何がいいかを決めていきます。
これ一人ではなかなか大変。
なのでアスリートでも企業の社長でも自分の強みを知りどこを伸ばすのか、コーチングを受けるのです。
で、そうなると結局コーチングを受けろってオチか、になってしまうので
セルフで自分を変えるための考え方をお伝えしておしまいにしたいと思います。
目標設定で目標を達成することが大切なのではない
会社で働いていたりすると目標設定させられたりするし、それで評価が決まったりするのでどうしても達成出来うる目標を設定しがちです。
そして日々の生活でも同じような癖がついています。
例えば営業の方で売上目標を今より上げたいと思った時、
今を5000万円だとして、それを7,000万円にするぞの目標設定にしがち。
そうすると前段で話した前提思考が変わらず、結果もさして変わらない。
今を5000万円だとして、それを3億円にする、目標設定にするのです。
そうすると今まで考え方では到底目標達成できないわけです。
本当に3億円にしたいと願っているならもう前提条件が変えるしかないわけです。
販売先を変えたり、チームを組んだり、もう全然違う発想でチャレンジする。
で結果、1億円だったとします。
これどちらも目標未達です。
でも5000万円が倍になっているのです。
これは例なので自分の収入アップなのでも同じことです。
目標達成は手段であってそれが目的でない。
その思考で行動を変えることができます。
私たちは目標達成という言葉に引っ張られすぎてます。
自分を変えたいなら目標はすこぶる高くです。
本日もお読み頂きましてありがとうございました。