自分が無知で大衆が「そうだ」と言うことが大きな流れを生み、やがて濁流となり考える間もなく流される。
見聞きすることをただ真実と思い込み、そして濁流の一部となる。
フェイクニュースと言う言葉を知っていながらも真実は何かを見極める力は弱い。
もしくは、考えることすらせず流れに翻弄されているのかもしれない。
最近、歴史を知ることの意味について、自分の捉え方が変わってきました。
今までは学んだこと一つを真実と捉えて信じ、そして過去の出来事に時に胸を踊れせたりしていました。
今は、学んだ事実が「一つの視点である」という考え方を持つようになりつつあります。
大人になって「学び」の面白さを見つけたような気がします。
そしてこれは社会人としての必要な力であるように思います。
今回はそんな複数の視点の持ち方について思ったことを書きたいと思います。
大河ドラマ「麒麟がくる」ともう一つのストーリー 「信長を殺した男」
『歴史は勝者によって作られる』
これはよく聞く言葉ですし、そうだろうと多くの方が納得されるのではないでしょうか。
「情報」をいかに自分たちの道具(ツール)として活用するかは今も昔も重要で、それを知っている人は政治で、ビジネスで、会社でと活用していますね。
「情報」は剣にも盾にもなりうる、最強の武器と言っても過言ではないかもしれません。
ではその最強の武器「情報」を装備し、武器として自分が使えるようになるには何をすればいいのでしょうか。
その方法が「歴史」を学ぶだと思うのです。
もう、武器としての価値が薄れてしまった「情報」は後から「実はあれはさ・・・」とネタばらしされることがあります。
はたまたそれも新たな「情報」という武器ですらあるかもしれませんが、とにかく一つの出来事に対して複数の視点、「情報」を手にすることで意図が見えてくることがあるのではないかと思うのです。
複数の書籍を読むこと、「情報」を得ることの大切さは書籍「東大読書」でも触れられていますね。
読書が苦手なら漫画から学ぶも面白い!?
私たちが知っている明智光秀と本能寺の変の事実は本当か!?
私たちが学んだ歴史は、“嘘”だったの!?
本能寺の変は豊臣秀吉によって情報操作された偽りの事実かもしれない・・・
明智光秀が主君の織田信長を討った日本史上最大のミステリー「本能寺の変」。
今、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」も人気ですね。
ちょうどいい機会ですので大河ドラマで描かれる明智光秀と並行して読んでみてもらいたい漫画が「信長を殺した男」です。10月24日に8巻が発売され完結されました。
舞台は戦国初期の戦乱、歴史が苦手な人ですら誰もが知っている、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康をはじめとする名武将が次々と登場する時代。
「麒麟がくる」は、そんな大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなかを各地の英傑たちが天下を狙って、命をかけ愛をかけ戦う、ドラマとして描かれています。脚本は、「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル作品で引き込まれている方も多いのではないでしょうか。
大河ドラマと一緒に是非読んでおきたい漫画
そんな大河ドラマを楽しむために是非読んでおいてもらいたい漫画があります。
それは「信長を殺した男」です。
私はこの漫画に出会う前まで「麒麟がくる」の「麒麟」とは明智光秀のことを指すのだと思っていました。
しかし違います。
麒麟とは明智光秀が織田信長と出会った時に感じたオーラ。
もっと言うならば中国で天下泰平の世になった時に現れるとされているのが「麒麟」と言う幻の動物。
「麒麟がくる」とは天下泰平を目指し麒麟の現れる世を目指すと言うことを指すのだと思います。
そしてこの本はただのフィクションではありません。
なんと明智光秀の末裔が自分達の受けてきた汚名を返上するために調べに調べた歴史的書物から見える明智光秀の真実の姿をベースに書かれています。
男性向け漫画、ヤングチャンピオンに連載されていたようです。なので漫画のタッチは男性的です。少しリアルすぎる描写もありますが、ドラマで描かれることのない戦国の世はそういった場面が真実なのかもと考えさせられます。
この漫画を読むと明智光秀にさらに惚れます!!
この漫画を読むと歴史にに浅い人ほど明智光秀に対する印象が180度変わり、そして明智光秀に惚れてしまうかもしれません。
こんな男性は絶対仕事できる人に違いない!!って感じます。
なのになぜ???
今こそ、この漫画を読んで大河ドラマを観て新しい歴史の真実を知る時かもしれません。
そして戦国の世からすでに日本も世界の覇権争いに巻き込まれていたのかもしれない・・・
まとめ
「情報」は何が真実なのか、もしかするとこれも作られた「フェイク」なのか、
新説が真実とは限りません。
桃太郎は実は英雄ではなかった。
坂本龍馬が教科書から消える時代。
私たちが学んだ事実はすでに180度違うかもしれない。
見る側面によって正義も様々。
それほどまでに「私たちが知っていることなんて本当は不確かなもの」
それを知って生きることがAIが進む中で私たちが大切にしなければならないことだと
思います。
真実を見極めるのは自分自身。
そして歴史を語るには私たちはまだまだ知らなさすぎるのかもしれません。
大河ドラマを観る人もそうでない人もぜひこちらも読んでみてください。
本日もお読み頂きましてありがとうございました。