新年になると多くの人が今年は〇〇にチャレンジする。〇〇を達成する!!
と今年の目標や抱負を抱かれると思います。
何か新しいことに取り組むって、いいですよね!!
ワクワクしますね。
今年こそ自分を変える!!
やるぞ!!とモチベーションが高まります。
しかし・・・
1年を振り返るとそんなワクワクしていた気持ちはどこへ?
モチベーションが継続できず、立てた目標が未達のままになっちゃう。
なんだか自分はやりきる力がないなぁと落ち込んでいる人、自分を変えることを諦めている、そんな人いるのではないでしょうか。
そのような方必見!!
目標に向かってモチベーションを味方にできないのは実はモチベーションの仕組みを正しく理解していないからです。
今回はコーチが教える、モチベーションの真実。
モチベーションを正しく最大限に機能させ目標達成をする方法についてお伝えします。
モチベーションとは何か?
モチベーションとは?
『人が目標などに向かって行動を起こす、それを維持するための原動力・動機・やる気』
こう考えている人がほとんどではないでしょうか。
確かに体感的には目標に向かって行動するための原動力であることは正しいです。
図式にするとこんな感じで皆さんの多くが理解していると思います。
しかし、実はこの図式の捉え方がモチベーションをうまく活用できない大きな理由となっているのです。
むしろこの考え方ではモチベーションがプラスに働きません。
ではそれはどういうことか?
これについてお話しする前に、まず私たちの体の仕組み「ホメオスタシス(恒常性)」について少し触れておく必要があります。
ホメオスタシスとは?
人には体温を一定に保っておく機能があります。
インフルエンザになって高熱がでたりするととても身体がつらいですよね。
そんな時は薬で強制的に熱を下げたりもしますが、通常は健康に安全に過ごすために汗をかいて熱を下げます。
そして日常はそれぞれ元気でいられる36度から37度くらいの体温が維持されています。
この機能がホメオスタシスです。
身体の内部や外部の環境因子の変化に関わらず、生理機能が一定に保たれることは生命維持においてとても重要な役割をすることは理解できると思います。
私たちが意識しないでも、自動で安全に暮らすための現状維持をしようとしてくれる素晴らしい機能です。
そしてこのホメオスタシス機能は体温調整だけでなく身体の色んなところで機能しています。
つまり、脳にも働きます。
危険な思考や行動を起こそうとしたら「危険、危険、いつもと違うよ」とホメオスタシスが機能するのです。
そして、脳は危険と判断した行動を抑制しようとします。
生命維持のために最も安全な現状を維持しようとしているだけですが、何か新しいことをしようとしている人、自分を変えようと思っている人には困ったことになります。
ここで少し疑問に思われるかもしれません。
目標設定をし自分を成長させたい、今の自分を変えたいと思っているのも脳で考えている自分。なのに脳はそれを望んでいない??
意識は5%無意識は95%
脳科学やコーチングの世界では意識は5%、無意識は95%と言われています。
(意識3%無意識97%との考え方もあります)
人は普段の行動を意識をしながら色んなことを決めていると思っていますが、ほとんどの行動は無意識によって行われています。
お腹が空く、眠たくなる、汗をかく、習慣にしている歯を磨くなど、いちいち「さぁやるぞ!!」と意識しなくてもしていることは無意識です。
無意識こそが私たちの行動のほとんどを決めている管理者なのです。
さぁ、ホメオスタシスと無意識をざっくりと理解したところで、モチベーションへそろそろ話を戻しましょう。
モチベーションも、無意識の「脳の意欲」が身体に伝わることで生まれる場合が多く、意識的にやる気を出したものではないと考えられています。
モチベーションも無意識に大きく関連しているのです。
それでは改めて、モチベーションが働く仕組みを図式にしてみましょう。
モチベーションの働き方を正しく書くとこうなります。
人にはホメオスタシスという素晴らしい機能が備わっています。
脳にとっては少なくとも生命を維持し続けることが出来た「現状」こそが安全な場所と判断します。
なので何か目標設定をして自分を変えようとすると、なんとモチベーションは想像してたようなベクトルで機能してくれないのです。
意識した「変わるぞ!!」「目標達成するぞ!!」の気持ち以上に、今の暮らしが特にリスクがない限り、現状維持が一番いいと脳は考えているからです。
残念ながらその状態でモチベーションは目標達成のために働いてくれません。
脳は何を現状としているのか?
そうなるともう目標達成なんて無理なんじゃ・・・
そう落胆されるかもしれませんが、大丈夫!!
よく図式を見てください。
目標設定の方にも、目標に戻ろうとする力としてモチベーションの矢印が描かれていますよね。
これこそが目標達成にモチベーションを最大に機能させる答えなのです。
脳は頭がいいようで、実は騙されやすい性質もあります。
現実と現実でないことを何で判断しているかというと超簡単に言えば、解像度です。
つまり頭の中でのリアルな方を現実だと認識するのです。
本当?と思われるかもしれませんがそうなんです。
実際に自分と他者は考え方が違いますよね。同じ物を見ても捉え方が違うからだというのはなんとなく理解できると思います。
価値観とか言ったりもしますが、つまり頭の中で「これはこうだ」というリアルが違うからです。
目標設定が大切な理由
なのでつまり、現実より目標の解像度を上げれば脳はそちらが脳の中でのリアルだと判断し、そこを維持しようとする、現状維持させようと働くのです。
少しややこしいですが、今の方が安全な場所ではなく、本来は目標達成された場所の方にいるべきだ(そここそが安全領域)と脳が判断すればホメオスタシスが働く、モチベーションが最大限機能するというわけです。
そうなると目標設定がとても重要になってきます。
抽象的な目標設定では脳の中でのリアルは「今」のままです。
これではモチベーションは味方にできません。
目標設定をする時にその目標が達成された時の状態をできるだけ細かく、リアルに映像化する必要があります。
これがなかなか大変なので抽象度の高い状態の目標設定にしてしまいがちです。
それで目標は達成できないのです。
コーチングをしていると、「他には?」と質問ばかりされます。
質問ばかりして一つもアドバイスしてくれなくて胡散臭いと感じるかもしれません。
それはクライアントのなりたい理想の解像度を上げるためです。
解像度を上げるためには自分で考えなくてはいけません。他者からの言葉では認知が起きたり、うまく自分で絵が描けないからです。
質問を受け、自分の今の想像を超えて、考えることで目標達成時の映像が鮮明になってきます。
それが十分になったら、それに何が今足りていないのか取り組んでいく。
そのようにコーチングは進められていきます。
話は少しそれましたが、今回のテーマ、決めた目標を最後までやりきるためにモチベーションを最大限に機能させる方法は、つまりしっかりとした目標設定作りが大切だということです。
目標設定をサクッと決めただけでは、いくらやる気を出しても続きません。
変わりたい自分、手に入れたい未来、それが欲しい理由は何ですか?
なぜそう思われたのですか?
その場所にいる自分はどんな気持ちを感じていますか?
その目標が達成されて、その場所に立った時周りのみんなはどんな言葉をあなたに投げかけてくれますか?
まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、今回はここまでとしますね。
ぜひなりたい自分を想像しまくって解像度を上げてみてください。
本日もお読みいただきましてありがとうございました。