皆さんも今まで生きてきて今ってどれくらいの長さが何だろうと疑問に思ったことはありませんか?そして数年前からメンタルフルネスと言う言葉とともに「今ここ」と言う考え方が再注目されていますよね。今回は「今」を知ることで自分の生き方がハッピーになる。そして自分を変える。そんなヒントをお伝えできればと思います。
「今」は一体いつからいつまでなのか?
さて、「今さっきね・・・」「今すぐメールします」皆さんが日常でよく使う「今」。
私たちの生きている時間を言葉で表すとそれはそれぞれの個人の主観による所の曖昧さがありますよね。
ところでその「今」を仮に時間単位の「秒」で換算すればどれくらいに定義されるものでしょうか。
一説には心理学的には3秒、他にも12秒などとも言われています。
ちなみに仏教の時間の概念の最小が刹那で0.013秒だそうです。そして一瞬は0.36秒に換算されるとのこと。
「へぇー」って感じですよね。そんなに短いのかと思われた方や意外に短いなと感じられた方など色々だと思います。私は3秒なら短いなと感じ、12秒なら結構長いかなと思いました。どちらが正しいかを今回は伝えたい訳ではありません。もっと色んな見方がありますのでどちらでもないと言う意見もきっとあるかと思います。
そんな「今」を厳密な時間単位に換算し3秒や12秒であったとして、これら時間をコントロールをし、私たちの生き方に大きく影響を与えることができるほどには長い時間ではなく、またこの短い時間を毎日細かくコントロールできる人はほとんどいないと思います。
それならば、なぜ「今」について話題にしているのか。
それは「今」に気持ちを向けてもらいたかったからです。
私たちは言わば膨大な「今」の連続の体験の積み重ねに生きています。仮に今が3秒だとすれば、この文章の冒頭を読まれていた時間はすでに「今」ではなく近い過去になりますよね。
そして1日でみると約2万近くの「今」の積み重ねでできていることになります。
それが1ヶ月、1年、、、生まれてからと考えるとすごい数の「今」が積み重なっています。
今と過去の正体
さて、「今」体験したことは記憶にありますが、例えば13時間3秒前の「今」の体験を記憶して覚えていますか?
きっとそんな今の連続を克明に記憶していないはずです。逆に脳の仕組みとして克明に記憶していては容量が足りません。私たちは体験した記憶のほとんどが残らないようにできています。
つまり、私たちの過去の記憶や出来事はその体験があたかも存在していたかのように思っていますが、実はその大半が「今思い出している自分の脳」が作り出し修正して出来た記憶です。
これはダニエル・カーネマンの「ピーク・エンドの法則」などでも実験されています。私たちの脳は過去の経験を嬉しかったや悲しかった時のピーク(絶頂)時にどうだったか、またそれが最終どのような形でエンド(終わった)かによって判断してしまうのです。例えばフルマラソンなどを走ったことがある方はわかりやすいかもしれませんが、特に後半、走っている最中は苦しくて仕方ない。しかし後から振り返った時には最高の思い出となり全てが良かったように人生の素敵な思い出として記憶されます。思い出すたびにいい記憶として感じる方はまたフルマラソンを走りたくなるわけです。逆に完走できなかったとか、苦しくて仕方なくリタイアした人はいくら途中にすごく気持ちのいい風を感じたり、声援に元気をもらい嬉しくなった「今」の体験があったとしても、辛い思い出の記憶として思いだされてしまうのです。
今を生きる、今ここが大事だとされる理由
つまり、過去の出来事は全ての体験の真実の記憶ではないということです。
これが今回私が皆さんに一番知ってもらいたいことです。
そうなると普段の悩みも実は同じなんです。
例えば自分は人見知りだとか、人の話すのがどうも苦手と思い悩んでいるとすれば、その悩みとは「今」のあなたの現実ではなく、ピークエンドの法則などにより修正された過去の体験や感情によるものです。それが苦手意識として今のあなたを悩ませているのだと言うことです。
つまり、今、悩んでいるように感じていることは、実は過去の出来事を引きずって悩んでいると言えます。
そこで「今、ここ」だと言われています。
一度、心をクリアにしてみてください。
今に集中してみると、実は、今目の前では人見知りや話し下手がその場においての良い状態、悪い状態を決めている訳ではないと言うことに気づくはずです。
上手に話をしなければならないと言う意識が苦手意識を生み出し、劣等感となっている。それがうまく行かないに決まっている、そう心の状態を作り出しているのです。
今ここに集中することで実はそうだったことがとても多いことに気づくことができます。
話し下手だった過去の記憶が今のデートの相手が同じようにあなたにそう感じているとは限らないのです。しかし過去の悩みに引きずられると、逆にそう言う自分を演じてしまうのもこれまた脳の仕組みです。
そこで今の自分の感情に心を集中させて、まずは心をクリアにすることが大切だと「今ここ」の多くの書物が言っています。
そうすればそんな自分(セルフイメージ)に気づくきっかけになります。
そのセルフイメージを知ることで自分の判断基準を変えたり、価値ある自分へと自分を変えるきっかけになると思います。
まとめ
今回は「今」をテーマに自分を変えるヒントとなるセルフイメージについて紹介しました。これが自分だと思っていることは実は本当の自分ではない、日頃漠然と「現実」と思っていることが、実は現実そのものではなくあなたのセルフイメージが影響して見せているものかもしれないのです。
「今ここ」で過去、そして過去の修正された記憶により作り出された不安や悩み が作り出す未来からも解放することで新しい自分へ変われる。
もやもやしたり、不安になったら「今ここ」に集中し、セリフイメージを修正することで幸福感も違ってくると思います。
今の自分を変えたいなと思わる方のちょっとしたヒントになれば幸いです。
本日もお読み頂きましてありがとうございました。
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