
「変わりたい」
この言葉を口にするとき、
私たちは知らず知らずのうちに、今の自分を否定してしまうことがあります。
もっと前向きにならなきゃ。
もっと強くならなきゃ。
もっとちゃんとしていなきゃ。
そんな思いが重なっていくほど、
変わりたいはずなのに、
心がどこか苦しくなっていく。
ハッピーライフレインボーの対話の中でも、
この地点に立ち止まる人は少なくありません。
多くの人が、
「変わる=今の自分を捨てること」
だと思い込んでいます。
弱い自分。
迷ってばかりの自分。
自信のない自分。
それらを手放せば、
新しい自分になれるはずだ、と。
でも実際には、
人はそんなふうに自分を切り離すことはできません。
無理に切り離そうとすると、
心はかえって強く抵抗します。
ハッピーライフレインボーでは、
この考え方を根本から見直します。
変化とは、切り捨てることではありません。
今までの自分の延長線上に、
少しずつ色が足されていくこと。
虹は、
空を一度まっさらに塗り替えてから架かるものではありません。
雨雲があって、
光が差して、
その重なりの中に現れます。
変わらなくていい自分は、
決して足を引っ張る存在ではありません。
むしろ、
そこまで生きてきた証であり、
あなたを守ってきた役割でもあります。
不安になりやすい自分は、
慎重に考える力を持っている。
立ち止まりやすい自分は、
大切なものを見失わない感覚を持っている。
それらを
「邪魔だから」と押しのけてしまうと、
変化は苦しいものになります。
対話の中で、
こんな瞬間があります。
「この自分も、
別に悪くなかったのかもしれない」
そう口にした途端、
表情がふっと緩む瞬間。
そのとき、
人は初めて前を向く準備が整います。
変わらなくていい自分を認めたとき、
初めて、
変わってもいい自分が現れる。
これは、
無理に前へ進ませた結果ではありません。
ハッピーライフレインボーが
カウンセリングでもあり、
コーチングでもあり、
キャリアコンサルティングでもある理由は、
ここにあります。
このフェーズでは、
目標を決めることよりも、
感情に触れることが必要な人がいます。
また別の人には、
現実の選択肢や役割を整理する視点が必要になる。
相手の状態に合わせて、
関わり方を変える。
それは、
「変わらせるため」ではなく、
置き去りにしないためです。
変わりたい気持ちがある人ほど、
今の自分に厳しくなりがちです。
でも、
連れていけない自分はいません。
一緒に歩いていい。
一緒に迷っていい。
そう思えたとき、
変化は「努力」ではなく、
「自然な流れ」に変わっていきます。
心に虹がかかる状態とは、
いつも前向きでいることではありません。
調子のいい日も、
そうじゃない日も含めて、
自分と一緒に生きている感覚。
どんな日でも、
戻ってこられる場所がある。
それが、
ハッピーライフレインボーの目指す状態です。
変わらなくていい自分を、置き去りにしない。
その選択ができたとき、人生は静かに動き始めます。
焦らず、
比べず、
自分のペースで。
心に架かる虹は、いつもその延長線上にあります。
今回も、お読みいただき、ありがとうございました。