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人生は今の連続、「今」の捉え方、行動が変われば未来は変わる。 そんな「気づき」になれる雑記ブログを書いています。

自分を変えるための思考は、Rubik's Cubeのようなもの

~意図・意志・意識・無意識・認知・感情。そして、中心には信念がある~

私たちは「変わりたい」と願うとき、何から始めるでしょうか。
ダイエット、転職、早起き、思考のクセの修正――
様々なチャレンジの中で、多くの人が「やる気」や「意志の力」に頼りがちです。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。
あなたが変わろうとするその力、なぜ続かないのでしょうか?
どれだけ意識しても、また元に戻ってしまう。
気づけば前と同じパターンに引き戻されてしまう。

それは、思考の構造が整っていないからかもしれません。
私は、「自分を変える」という行為は、まるでRubik's Cube(ルービックキューブ)を揃えるようなものだと考えています。


なぜRubik's Cubeなのか?

ルービックキューブは、6つの面それぞれに色があり、バラバラの状態から全ての面を揃えていくパズルです。
1面だけ揃えるのは比較的簡単ですが、全体を揃えようとすると、1つの面を整えたつもりが、他の面が崩れてしまうことがよくあります。

まさに、これが「思考を整えること」と同じ構造だと捉えています。

自己変革に必要な6面――それは以下の通りです。

1️⃣ 意図(Intention)
2️⃣ 意志(Will)
3️⃣ 意識(Awareness)
4️⃣ 無意識(Unconscious)
5️⃣ 認知(Cognition)
6️⃣ 感情(Emotion)

そして、その6つの面を中心から支え、全体の軸となっているのが、信念(Belief)であると私は定義しました。


6面+1軸の構造:それぞれの意味

1. 意図:何を望むのかというスタート地点

「こうなりたい」「これを実現したい」という目的やゴールを描く力。
意図は、未来を描くエネルギー源です。しかし、意図だけでは行動にはつながりません。曖昧なままでは、方向性を見失いがちです。

2. 意志:やり抜こうとする力

目の前の誘惑に負けずにやり抜こうとする精神的な筋力。
意志はときに強く、でも単独では弱く崩れやすい。
意志が機能するには、意図と連動していなければなりません。

3. 意識:どこに注意を向けているか

今、何にフォーカスしているのか。
感情や行動は、どこに意識を向けているかで変化します。
意識は、変化のコントロール装置のようなもの。

4. 無意識:行動の80%を支配する自動運転

私たちの選択や習慣の多くは、無意識に支配されています。
ここには過去の経験やビリーフが詰まっていて、意図や意志を打ち消すほどの強い力を持つことも。

5. 認知:ものごとの捉え方、解釈のフィルター

「どうせ無理だ」「自分には価値がない」などの思い込みは、現実の捉え方を歪めます。
認知は、世界の見方そのもの。だからこそ、変化を起こすにはまずこのフィルターに気づくことが大切。

6. 感情:瞬時に湧き上がる内なるナビゲーション

感情は時に暴走し、時に無視されますが、本当の欲求や恐れを教えてくれる貴重なサインです。
感情は抑え込むものではなく、「気づく」ための入り口。


中心の軸:信念が回転の要

このルービックキューブの全ての面を支えている中心軸――それが信念(Belief)です。
信念とは、人生を通して形作られた「自分とはこういう人間だ」「世界はこういうものだ」という前提のこと。

この信念が歪んでいたり、古いままだと、どれだけ6面を整えようとしても、また元に戻ってしまいます。

たとえば、

  • 「どうせ自分にはできない」という信念があれば、意図を描いても諦めるように脳が働きます。

  • 「人に迷惑をかけてはいけない」という信念があれば、自分の感情を抑え続けることになるかもしれません。

信念のアップデートは、全ての面を滑らかに動かす“回転軸のメンテナンス”なのです。


揃える順番がある:崩れずに整えるために

自己変革においては、いきなり意志の力や行動にフォーカスしてもうまくいかない場合があります。
まずは、自分の認知や無意識、感情に目を向けること。
この“土台”が整っていないと、何度も元に戻る“ホメオスタシス”が働きます。

6面すべてを一度に揃えるのは無理です。
でも、パターンを知り、どこから整えていくかの順番を理解すれば、少しずつ揃ってきます。

たとえば、

  • 認知の歪みに気づく

  • 無意識のパターンを観察する

  • 感情に耳を傾けてあげる

  • 新しい意図を設定し直す

  • 小さな成功体験を積んで意志力を育てる

  • 意識の向け方を変える

そんなふうに、順番を意識しながら、自分の“キューブ”を揃えていきましょう。


最後に:崩れても、また揃えればいい

ルービックキューブは、完成してもまた崩せばバラバラになります。
でも、パターンを覚えていれば、何度でも揃えることができます。

自分自身も同じ。
完璧な状態を求める必要はありません。
バラバラになっても、また整えていけばいい。

あなたの中心にある信念を見直しながら、6つの面と対話をしていきましょう。
自分を変えるということは、「揃え直す力」を育てることなのです。

  • あなたのルービックキューブの中で、今もっとも乱れている面はどれですか?

  • その乱れは、どんな信念から来ていると思いますか?

  • 今、まず何から整えてみたいですか?

必要なのは、「完璧な一手」ではなく、「何度も揃え直す意思」。
そしてその力は、すでにあなたの中にあります。


▶ あなたの“思考のキューブ”を一緒に揃えてみませんか?

もしあなたが、

  • 「意志が続かないのは、自分の弱さだ」と思っているなら

  • 「感情に振り回される自分をなんとかしたい」と感じているなら

  • 「頭ではわかってるのに、なぜか行動に移せない」と悩んでいるなら

それはあなたがダメなのではなく、思考のどこかの面が今バラバラになっているだけかもしれません。
そして、中心の“信念”に静かに働きかけることで、すべてが滑らかに動き出す可能性があります。

私が提供している【Decode Your 7 Needs コーチング】では、
この「6面+1軸」のルービックキューブのような構造をベースに、
あなたの中に眠っている思考・感情・無意識のパターンを一緒に見つけ出し、
自分らしい未来に向けて、整えていくお手伝いをしています。

大切なのは、「ただ変わる」ことではなく、
あなたらしい形で“整っていく”こと

ひとりでは気づけなかった「揃え方」が、きっと見つかります。
もしあなたが少しでも興味を持たれたなら、ぜひ一度、お話を聞かせてください。