未来につながる『今』をもっと楽しく。

人生は今の連続、「今」の捉え方、行動が変われば未来は変わる。 そんな「気づき」になれる雑記ブログを書いています。

行動と感情のつながり やろうと思ったはずなのに続かないわけ。

「やらなきゃ」と思っているのに、なぜか行動できない。
計画したのに続かない。「よし、今度こそ」と思っても、いつの間にか止まっている。
そんな自分を「意志が弱いせいだ」と責めてしまうこと、ありませんか?

コーチングをする中で私自身やクライアントの経験から実感していることがあります。行動できないのは、意志が弱いからではなく、思考だけで動こうとしているから。」
そして、その思考の裏に、感じたくない感情がひっそり隠れていることが原因。
今回は、そんな「思考のふりをした感情」について、私自身の体験と共に考えてみたいと思います。

 思考と感情の違い、そして混同

まずは思考と感情について基本的なところから整理します。

思考:論理的に物事を考えること。言語化されていて、筋道が通っているように見える。

感情:心の反応。喜び・不安・怒り・悲しみ・安心など、言葉にならないこともある。

 

私たちはしばしば、感情を「思考」で覆い隠してしまいます。
たとえば「やらなくていい理由」をいくつも並べるとき、本当は不安や怖れがあるのかもしれません。でもそれに触れたくないから、理屈で封じてしまう。
まさにそれが「思考のふりをした感情」です。


私の実感:感情が伴っていないから、動けなかった

「やる気を出そう」と思考で頑張ろうとしたことが何度もあります。
でも、気づくと続いていない。進んでいない。やる気が空回りする。
そんなとき、自分の中で本当に感じていたのは、

  • 「失敗したらどうしよう」

  • 「ちゃんとやれる自信がない」

  • 「期待されるのがこわい」

そういった感情でした。
でも、それに気づかないまま「やるべき」「今しかない」と思考で頑張って動こうとしていた。
だから、行動に“感情のエネルギー”が乗らず、モチベーションが続かなかったのだと、今は感じています。

同じような感覚でいつも継続力で悩んでいる方はいませんか。


感情が薄いと、自分でも気づけない

わかっている。わかっているけどわからないんだ。

そう言いたくなりませんか。

私の場合、ある程度強い感情がないと気づけない傾向があります。
微妙な不安、うっすらとした抵抗感……そういう感情は見逃してしまいやすい。

だからそもそもその思考に感情を感じ取れない。

 

でも、実はその「うっすらとした違和感」がすごく大事。
それを置き去りにして、思考だけで「やる!」と決めても、長続きしない。

だからこそ、「これは本当にやりたいのか?やりたくないのか?」と問い続けることが大切なのだと感じます。


本当はやりたいのに、やらない理由を探している自分

「したい」と思って始めたことなのに、途中でやらなくなるときがしばしばあります。
そんなとき、頭の中ではやらない理由がどんどん出てきます。

  • 時間がない

  • タイミングが悪い

  • 他に優先すべきことがある

でも、本当にそれだけなんだろうか?
実は、「やりたい」という気持ちはあるけれど、「結果が怖い」「失敗が怖い」「期待に応えられなかったらどうしよう」——そんな感情を感じたくなくて、合理的な“やらない理由”を探しているだけなのかもしれません。

そう思い、気持ちを奮い立たせたいと考えを転換しようとするけれど・・・こう思う。

でも、どちらが本当の「自分の声」なのか?

「本当はやりたいのか?それともやりたくないのか?」


この問いはとても大事だけれど、すぐに答えが出るものではありません。なぜなら私たちは、「やりたい」という感情と、「怖い」「続かなかったらどうしよう」という感情の間で揺れ動く存在だから。

どちらにも感情が打ち勝つのか。

 

だから、「やりたいけど怖い」という“混ざった状態”に気づくことがまず大事なのだと思います。
思考では「やりたい」と言っていても、行動がついてこないのなら、どこかに「やりたくない理由」が感情として存在している。それに目を向けずに、思考で覆い隠しているうちは、モチベーションは生まれてこない。


感情とモチベーションの関係

ここで、感情とモチベーションの関係性について少し掘り下げてみます。

モチベーションとは、「動機」や「行動の原動力」と言われますが、その根っこにあるのは常に感情です。

  • 「やってみたい!」というワクワク

  • 「やらなきゃまずい…」という焦り危機感

  • 「認められたい」という欲求不安

つまり、感情がないところにモチベーションは生まれません
逆に言えば、感情を無視して行動しようとすると、それはエネルギーのない“空回り”になってしまう。

特に、「やるべき」と思考で自分を動かそうとする時ほど、感情が置き去りにされやすいのです。

だからこそ、

  • いまの自分はどんな感情を抱いているのか?

  • その感情は、どんな行動を後押ししてくれそうか?あるいはブレーキをかけているのか?

そんな問いを立てることが、モチベーションを正しく育てる第一歩になるのだと思います。


感情を見つめると、選択の質が変わる

感情は、無視するとブレーキになるけれど、受け止めるとエネルギーになります。
たとえ「怖い」や「不安」だったとしても、「そう感じているんだな」と気づくだけで、心が少し落ち着いて、選択の自由が生まれます。

モチベーションは「考えて高める」ものではなく、感情と一致して初めて自然に湧いてくるもの
感情を感じる力、そして見つめる勇気が、行動を持続させる鍵になると、私は今、実感しています。


まとめ:思考と感情、両方を大切にする

「考えているつもりで、実は感情を避けていた」
このパターンは私たちの中に案外たくさんあります。

だからこそ大切なのは、

  • 「いま、自分は何を感じている?」と問いかけること

  • 感情にラベルをつけてあげること(「これは怖さだな」「これは寂しさだな」)

  • 思考と感情が一致しているか確認すること

思考と感情が手をつないだとき、人は本当の意味で前に進めるのだと思います。
感情こそが、モチベーションの源泉なのだから。

 

あなたの中にも、「思考のふりをした感情」はありませんか?
やりたいのにできないとき、その裏にはどんな感情があるでしょうか?
一緒にその声を聴いてみませんか。