あなたは「成功する人」と「そうでない人」の違いを考えたことがありますか?
お金がある人?スキルが高い人?人脈に恵まれた人?もちろん、それらも影響するかもしれません。でも、本質的な違いがあると私は思っています。
先日、友人との飲み会でふとした話の流れで
「コーチャさんの考える『成功する人』と『そうでない人』の違いってなんですか?」
と質問を受けました。
こういう質問が大好きな私は、それは簡単だよとこう答えました。
「すでに満たされていることを前提に生きているか、それとも満たされるために生きているか」
この説明が思った以上に友人に刺さったようなので調子に乗って共有したいなと思います。
あなたは「満たされている前提」で生きていますか?
成功する人の思考:「すでに満たされている」
コーチングでもビジョンを明確にしていく時間を大切にしているのですが、それには脳科学的に次の理由があると私は解釈しています。
現状を変えたいと思った時、潜在意識がコントロールしている現状維持サイクルから一時的に脱出してシフトチェンジする必要があります。
今の自分が今の自分である理由は自分の潜在意識の思考によるものです。
信じられないかもしれませんが、どんなに自分が不遇だと思う環境にいるとしてもそれを選択しているのは自分自身です。
新しい自分になりたいと意識的に思っても、意識はたったの2〜3%、一方潜在意識はその残りの98%を占めます。
その潜在意識が安全に生きている(少なくても生命維持できている)状態を維持しようとするのです。
なので今の自分を変える時、新しいコンフォートゾーンに変えるには、自分の感覚をすでになりたい自分、手に入れた状態の自分にする必要があります。
ここ、めちゃめちゃ大事なポイントです。
なれたらいいな、ではなく、
なれている感覚をよりリアルに味わい尽くしてそれを起点に物事を考えることができるまでにならなくてはいけないです。
違和感しかなくて最初は難しく感じると思います。
間違った理解をして、先にお金もないのに高級車とか買ってはいけないですよ。
厳密に言うなら買ってもいいけど、そうなら絶対にそこでやばい、やばいとずっと考えてはいけない。覚悟を決めて次の行動にでないと。
でもこれはとてもリスキーなので、まずはビジョンをしっかり描くことからトレーニングがいいと思います。
多くの人がビジョンが中途半端もしくは「なりたい」のビジョン化なので「なった状態」からのビジョン化をしないとずっと「なりたい」が実現する状態です。
話を戻しますが、
成功する人は、何かを手に入れてなくても、すでに「自分には価値がある」「すでに満たされている」と考えているのです。
例えば、仕事で成功する人は「自分がその仕事をしていることを前提に、顧客にどのような価値を提供していこうか、相手は何を求めているのか」と考えています。
一方で、成功しない人は「自分がその仕事をするためには、何をすればいいか、顧客にどう言えば買ってもらえるか」などを考えています。
つまり、成功している人はすでに自分はそれの状態である事を前提にいるので利他的に物事を考えることができるためニーズに刺さりやすいのです。
「満たされるために生きる人」の落とし穴
逆に、「満たされるために生きる」人は、思考が利己的です。
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もっとお金を稼がないと
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もっと評価されないと
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もっと成功しないと
こうした考え方は、「今の自分は足りていない」という前提に基づいているため、行動が利己的になっています。
結果としてめちゃめちゃ頑張っているのに成功から遠ざかってしまうのです。
成功する人が持っている「与える」マインド
つまり、成功する人は「自分が満たされている」前提なので、他人に与えることができるのが特徴です。
例えば、カフェを経営している人で「売上を増やすこと」ばかり考えている人と、「お客さんが心地よく過ごせる空間を作ること」に集中している人では、どちらが成功するでしょうか?
後者の方が、自然とリピーターが増え、結果的に売上も上がるのです。
このような話をした時の友人の感想は、
理屈はわかるけど、今、自分が満たされていないのに、「そんな気持ちになれます?」
でした。
そう言いたくなりますよね。
「これね、偽善でもなんでもないよ、別に他人のために生きろって全然言ってないの。人間なんて利己的な生き物だからね。だからこそまず利己を満足させる。そうすれば利他が生まれるんだよ」
友人はちょっと『???』だったのでもう少し説明しました。
どうすれば「満たされている前提」で生きられるのか?
満たされている状態であれば次に利他の気持ちが生まれる。
そこは理解できると思います。
しかし現状満たされていないのに・・・
では、どうすれば「満たされている前提」で生きることができるのでしょうか?
① すでにあるものに目を向ける
感謝の習慣を持つことが重要です。
でた!!感謝って思った人いると思います。
でも結論そうなんです。
これも先日の話なんですが、ある後輩がみんな私がこんなに頑張っているのに感謝の言葉もないなんて冷たい奴らなんだと愚痴ってきました。
その後輩に、「先に『いつもありがとうね』って言ってあげれば、『あなたこそ、いつもありがとう』って言ってもらえるよ」と伝えたところ、
「なぜ私が『ありがとう』って言わなきゃいけないの?」と憤慨していました。
きっとこの後輩は仮に先に「ありがとう」と言われても相手に君にも感謝しているよって言わない(言えない)んだろうなと思いました。
感謝することになぜそんなに抵抗感を持つのでしょう?
お金や魂でも取られる感覚なんでしょうか?
感謝することは負けなのでしょうか?
知恩感謝と報恩感謝で人は幸せになるのですけど、それってスピリチュアルでもなんでもないんだけど、結構抵抗感ある人多いですよね。
少し話がそれましたが、感謝の心、書籍「感謝脳」では感謝神経と言っていますが、それを鍛えることからトレーニングが必要です。
毎日、「今の自分にすでにあるもの」をリストアップしてみましょう。例えば、
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健康な体がある
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家族や友人がいる
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学ぶ機会がある
このように、自分がすでに持っているものに意識を向けると、「足りない」ではなく「満たされている」感覚が芽生えます。
感謝って「ありがとう」って当たり前のことが当たり前にあることが幸せに感じられるかですね。
それは「全てを捨てろ」とか、「欲を持つな」とか、そういうふうに捉えるからなんか変な解釈になってしまいますが、そうではなくて、ありがたいなぁと思える感覚を増やすというシンプルな行為です。
ただそれだけのことなんですけどね。
② 「与える」ことを意識する
「何かを得る」ことではなく、「何かを与える」ことを考えて行動すると、結果的に自分の周りに豊かさが生まれます。
例えば、
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誰かに親切な言葉をかける
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仕事で相手に価値を提供する
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コミュニティに貢献する
このように「与える」ことを実践することで、自分がすでに満たされていることを実感できます。
自分の言葉、時間、それに自分でめちゃめちゃ高い価値をつけていませんか?
自分の価値を高めたいなら少なくとも「言葉」、「時間」をしっかりと意識して使うべきです。
「ありがとう」という言葉を言う確率をレアカードを引き当てる確率と同じにしているのは誰ですか?
それはあなたにとっても同じ確率になっている事を気づいていますか?
「満たされている前提」で生きることが幸せにつながる
幸せな人は、「すでに満たされている」という前提で生きています。
なので根底の利己はすでに自分の中では先に充足されています。
先に利他の思考で考え、行動で行動します。
結果、リターンにより利己が満たされます。
利己を満たすために利己的な行動をしていないと言う事です。
これがカラクリです。
「満たされるために頑張る」と疲れた時、つまずいた時悩みも深くなります。
「すでに満たされている前提」で生きる。
この考え方を取り入れることで、あなたの人生は大きく変わるかもしれません。
本日もお読み頂きありがとうございました。