何かをしようと決意した時の行動の妨げ、もしくはその前の目標設定、さらに言うならば、そもそもの「それをしたい、変わりたい」と言う動機の段階で大きく関連しているのが潜在意識であることは多くの方が知っているところだと思います。
しかし、知っているが理解できず、コントロールが難しいと言うことも体験しているのではないでしょうか。
私自身もセルフコーチングで今まさに取り組んでいるのがここのコントロール精度を高めることです。そしてその鍵となるのが感情です。
今回は今私が学びを深めている感情について、自分の理解の整理の意味も含め、取り上げたいと思います。
感情に向き合うことの大切さ
私たちは日々、多くの感情を抱えながら生きています。喜びや悲しみ、驚き、恐れ、そして怒り。これらの感情は、私たちの心と行動にさまざまな影響を与えます。
感情を正しく理解し、向き合うことができていないため私たちは感情にコントロールされて生きていることが多いのです。
感情に任せたり、無視したり、押し殺したりする、しかし本当にその向き合い方は正しいのでしょうか?
感情は本当に自分の正直な気持ちの表れなのでしょうか。
無意識は私たちの生命を、そして生きている今の安全な状態を維持してくれようとします。そのために感情というツールを使って私たちに教えてくれます。
逆に言えば、自分が変化を起こしたいという気持ちは、今生命維持活動として良好な状態を危険に晒す行為になりかねないので、潜在意識はそれをそうならないように私たちを守るべく、感情をうまく操作することもあるのです。
これは魔法をかけられたような状態なのでなかなか納得できない部分でもあります。
だって、感情は現にそこにあり、そう感じているのです。
その感情が違うよ、って言われてもではこの感じている怒りはなんだ?この悲しみはなんだ?と思うでしょう。
大事なのはなぜその感情が湧いたのか、受け止め向き合うことです。
感情に向き合うことは、自分自身を深く理解することにつながります。
感情を鵜呑みにしてはいけない
感情をそのまま鵜呑みにすることは危険です。
感情は湧き上がる反応ですが、必ずしも自分の欲求に正しいわけではありません。
例えば、何かに怒りを感じたとき、その怒りが本当に適切なものなのかを冷静に見極める必要があります。
感情が何によって引き起こされるかは人によって違います。自分自身はどのような感情を抱くことが多いでしょうか。
そしてその感情の背景には必ず理由があります。例えば怒り、これは「変化を求める気持ち」だと言われています。
怒りは自分が何を大切にしているかを教えてくれます。怒りの発生源は相手との境界線です。怒りは自分の優先順位や限界値を教えてくれています。
怒りと言う感情は攻撃性があるため多くの人は押さえ込んでしまいますが、怒りは変化を求めている行動のサインであることを見過ごしてはいませんか。
怒りを他者に向けるのではなく、それを自分に向ければ自分を変えるためのエネルギーになるのです。他者に向けて発散しってもそれはエネルギーの無駄遣いにしかなりません。
そして悲しみは「失望」です。
悲しみはたいてい失望の後にやってきます。そして悲しみの特徴は波のようにやってきて、時に大波としてやってきます。多くは自分がそれを受け止め、赦し、解放するまで続くかもしれません。苦しんでいる人ほどこの感情を解放できずにいます。
感情の引き起こされる原因(トリガー)を知れば、自分をより深く理解することができます。
感情は自分が大切にしているものを教えてくれる
感情の重要な役割は、自分の価値観を示してくれることです。
例えば「嫉妬」別の感情を隠すための感情と言われています。怒りや批判として表現されることが多いですが、本当にそこにあるのは悲しみや自己不満です。
そして「憤り」は相手へ向けられる怒りに感じられますが、失望であり、そしてそれを受け止めると言うことは相手に対して「こうあるべき」と言うイメージを手放すことができるかと言うメッセージと受け取ることができます。
他にも感情はいくつもあります。
興味のある方はプルチックの感情の輪を眺めてみるのも面白いかもしれません。
感情の輪で興味深いのは自分が感じている感情の対極の感情が実は潜在意識で感じていることであり、それを隠そうと感情として湧いている場合があると言う点です。
このように、感情は自分が何を大切にしているのかを教えてくれるシグナルです。感情を分析し、その根底にある価値観を見つめ直すことで、自分がどんな生き方をしたいのかがより明確になります。
まとめ
感情に向き合うことは、自分を深く理解することにつながります。しかし、感情を鵜呑みにせず、それがどこから来ているのかを冷静に分析することが大切です。特に怒りは、自分の大切にしている価値観を示し、変化を起こす力を持っています。怒りを正しく扱い、建設的なエネルギーに変えることで、より良い人生を築いていくことができると私は思い、今自分の感情に興味を高めているところです。
本日もお読み頂きましてありがとうございました。