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人生は今の連続、「今」の捉え方、行動が変われば未来は変わる。 そんな「気づき」になれる雑記ブログを書いています。

言っていることとやっていることが違う人はなぜそうなる?

行動は意識より潜在意識に紐付けされていると言われています。

私たちは日々の生活の中で、さまざまな選択や行動を「これをしよう!」と意識的に決めたつもりでも、実際には違う行動をとってしまうことがあるのはなぜでしょうか?

また、「こうありたい」と思っているのに、気づけば真逆の行動をしていることはないでしょうか?

その答えの鍵となるのが、潜在意識と呼ばれる領域です。私たちの行動は、表面上の意識だけで決まるものではなく、もっと深い部分にある信念(ビリーフ)や価値観によってコントロールされています。今回は、なぜ私たちの行動が潜在意識に支配されるのか、そしてその背後にある「コアコミットメント」について書きたいと思います。

1. 潜在意識と行動の関係

潜在意識とは、私たちが普段意識していない思考や感情、過去の経験の蓄積された部分を指します。心理学では、意識(顕在意識)が氷山の一角であり、その下に大きな潜在意識が広がっていると言われています。

つまり、私たちが「意識的に考えていること」はほんの一部に過ぎず、実際の行動はその多くを潜在意識が決定しているのです。

たとえば、「自信を持ちたい」と意識的に思っていても、過去の経験から「失敗すると笑われる」「自分には価値がない」といったビリーフが潜在意識に刷り込まれていると、無意識のうちに自信を持たない行動をとってしまいます。自分をアピールする場面で萎縮したり、チャンスを目の前にしても躊躇してしまうのは、そのためです。

2. ビリーフ(信念)が行動をコントロールする

私たちの行動を決めている大きな要因の一つが、過去の経験や周囲からの言葉によって形成されたビリーフです。

ビリーフは、「世の中はこういうものだ」「自分はこういう人間だ」といった確信を生み出し、それが行動の指針となります。

例えば、幼少期に「お金は苦労して稼ぐものだ」と親から繰り返し言われて育った人は、大人になっても「お金を楽に得ることは良くない」と無意識に思い込み、楽な方法でお金を得ることに罪悪感を抱くことがあります。

その結果、チャンスがあってもわざわざ厳しい道を選んでしまうのです。

また、「失敗すると恥ずかしい」「人に迷惑をかけてはいけない」というビリーフを持っている人は、新しいことに挑戦することを避けたり、自分の意見を抑えてしまう傾向があります。意識の上では「もっと自由に生きたい」と思っていても、潜在意識では「自由にすると責められる」と感じているため、矛盾した行動をとってしまうのです。

3. コアコミットメントとは何か?

こうした潜在意識の奥深くには、「コアコミットメント」と呼ばれるものが存在します。コアコミットメントとは、心の底から自分が強く望んでいることや無意識に従っている価値観のことを指します。

このコアコミットメントは、普段の生活ではなかなか気づくことができません。たとえば、潜在意識では「自分を認めてもらいたい」「注目されたい」というコアコミットメントがあるとします。よし、それを叶えるために「人と調和したい」という欲求が生まれます。これをコアニーズと言ったりします。

ここまでは問題ありません。しかし、表面上は「人と調和したい」と思っていても、なぜか行動は利己的なことばかりしてしまう、結果相手とは調和でなく対立してしまうことがあります。

また、「自立したい」と思う人が、好き勝手なことばかりして周囲の信頼を得られずそんなことで自立なんてできるかと罵られるなんてこともあります。

この場合ではコアコミットメントは「自由」だったりします。

「自由」を獲得するため、それを叶えるためにまずは「自立したい」という欲求が生まれてくる。そして自立するためには本来信頼を獲得する行動を選択することが正解になるはずなんですが、「自由」というコアコミットメントが勝り、意識上の願望とは反対の行動がアウトプットされ、このような結果を生んでしまうのです。

このような事で自分自身が悩んでいたり、周りに言っていることとやっていることが違う人見かけませんか。

4. コアコミットメントと欲求は対極になる

私たちが持つ「欲求」と「コアコミットメント」は、しばしば対極に現れると言われています。

たとえば、他の例で潜在意識の中に「他者から愛され続けたい」というコアコミットメントが存在する人がいるとしましょう。その場合はそれを叶えるため「自分も相手を愛愛し続ける」という欲求が生まれます。それにも関わらず最後には決断できず付き合わないを選択する、浮気をしてしまうという人がいたりします。これはコアコミットメントが強すぎて他者から愛され続けられることなんて本当はないのじゃないかという怖さがあったりするかもしれません。求めているものとは逆の結果になってしまうのです。

このように、表面上の欲求と潜在意識にあるコアコミットメントは相反することがあり、そのギャップが悩みや行動の矛盾を生み出してしまう場合があるのです。

5. コアコミットメントを知ることでコントロールする

自分のコアコミットメントを知る方法についてはここで書いて簡単にできることではないので申し訳ないですが割愛します。誤認識すると違う意味で誤行動につながってしまうといけませんので。

ここは私のコーチングでも時間をかけて行うセッションの一つです。

自分の価値観を知ることはとても大事です。

その価値観はあなたが心から求めていることだからです。

そしてそれを知ることでそれを叶えるために表層に現れ出てきている欲求に対して理解でき、正しい行動の選択を取りやすくなり、また仮にコアコミットメントが勝った場合でもジャーナルなどで気づくことができ修正することは可能です。

「自分を守るために行動していた」と気づいた場合は、「本当にその必要があるのか?」と問い直してみる機会になることもあります。なぜなら過去の経験に基づいて作られたビリーフは今の自分にはもう必要ないこともあるからです。

まとめ

私たちの行動は、意識よりも潜在意識に大きく影響されています。その中でも、過去の経験や言葉によって形成されたビリーフが、無意識のうちに行動をコントロールし、表面的な意思とは異なる結果を生み出すことがあります。

周りに言っていることとやっていることが違う人はもしかしたらこの現象が発生しており、それは本人自身も本気で気づいてない場合があるのです。

「コアコミットメント」の存在を理解し、これに気づくことで、より自分らしい選択ができるようになり、意識と行動のギャップを埋めることができるようになりたいですね。

 

本日もお読み頂きましてありがとうございました。

 

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