未来につながる『今』をもっと楽しく。

人生は今の連続、「今」の捉え方、行動が変われば未来は変わる。 そんな「気づき」になれる雑記ブログを書いています。

美味しいランチと贅沢なスイーツと私の感情

先日、おじさんの大いなる勘違いを目の当たりにした。

そのエピソードを妻に話したところ、「あなたももうおじさんだから、少なからず気をつけて意識した方がいいよ」と言われた。

確かにそうかもしれないと思い、自分自身の内省を兼ねて、今回はその出来事について書いてみたい。

美味しいランチでの出来事

久しぶりに後輩と一緒に、外部で対面の会社説明会を行うことになった。

彼女はもともと直属の部下であり、採用の時期になると毎年一緒に出かけていたのだが、ここ数年は私が部署異動になったこともあり、久々の同行だった。

今でもよく一緒に飲む間柄なので、「積もる話がある」というほどではないが、せっかく会社の外に出かける機会でもある。都会で小洒落たランチでも楽しみながら、良い気分になれたらいいな、という気持ちだった。

少し早めに入った私たちは、待つことなくカウンターに案内された。

目の前では、アルバイトらしき青年がランチ作りに忙しそうにしている。

普段は仕出し弁当ばかりなので、たまの外食を楽しもうと、注文したランチ。

テンション上がってスマホで撮る。

それがこれ。

いいね、こういういつもと違う時間。

そう五感でランチを楽しみながら、穏やかに食事をしていたその時、出来事は起きた。

私の隣のカウンター席が一つ空いており、そこに私と同じか、見た目は5歳ほど上の中年男性が案内されて座った。

特にぶつかるわけではないが、気持ち椅子をずらして食事を再開すると、その男性が前の青年に向かって言った。

「なぁ、いいのか? そんなのでいいのか?」

注文を聞けとの催促かと思ったのか、青年は「何にしましょうか」と尋ねる。

「違うよ。」

「俺はずっと待ってたんだよ、そこで。気づかなかったのか? まぁいいんだけどさ、そこにいてずっとな、まぁそういうことだよ。それでいいの?」

突然の発言に戸惑う青年。

青年はランチ作りに夢中で、案内担当でもない。

小さな店なので、男性の存在が完全に見えなかったわけではないが、青年に非があるとは思えなかった。

『面倒な客だな』と心の中で呟く。

そもそも、私たちが席に着いてから何人かが通されていた。男性が並んだのはその後のはずだ。

もしかすると、分かりにくい場所に立っていて順番を抜かされたと思っているのか?

そんな考えが頭をよぎる。

「いいんだけどさ、見えてただろ俺のこと。それで声もかけずにさ。そうなの?」

まだ突っかかっている。

青年はようやく事態を飲み込んだようで、男性が話し終わるのを待ち、「すみませんでした」と謝罪した。

「こうなんだよ、いつもそうなんだよ。いいんだけどさ、唐揚げ定食な。」

それが、男性の最後の言葉だった。

『これって、カスハラだろ。』

私の感情は苛立ちに変わる。

『なんだこいつ。正義感のつもりか!?

自分はこの店のために顧客として改善のための苦情を言っているつもりなのか!?

ズレまくっているな、こいつ。』

そんな中年男性と横並びになっていることに嫌悪感を覚える。

八つ当たりされた青年が可哀想になり、彼の顔色を窺う。

彼は大人なのか、それともこの時間帯はこんな客が多いのか、もう気にしていないようにランチを作っている。

心の中までは読めない。本当はイラついているのかもしれない。

私でさえ、隣でこんなにも嫌な気持ちにさせられたのだから。

『早く食べ終えよう。』

このやり取りは隣の後輩にも聞こえていたはずだし、もうここは気持ちのいい場所ではなくなった。

そう思うと、次に残念な気持ちが湧いてきた。

せっかくの美味しくて幸せな時間が、思わぬ出来事で後味の悪いものになってしまったことに。

店を出た後も気持ちが収まらず、後輩に「こんな奴いるんだな」と同意を求めるように言う。

「最低ですね。」

彼女も同じように感じていたことに、少し気持ちが落ち着く。

しかし、しばらくすると、ハッとした。

『やばい!!』

私は最近、潜在意識を変えようと感謝のワークをしている。

なのに、あの中年男性のせいで、心の中が負の感情でいっぱいになってしまった。

そしてこれは私の感情だ。潜在意識は、これを自分のものとして受け取る。

慌てて、負の感情を書き換えるために思考を切り替えようと意識を集中した。

夕方、贅沢なスイーツで気持ちを上書きする

仕事を終え、落ち着いたところでランチでの出来事を振り返る。

『あぁ、あのおっさんに感情を奪われた自分に反省。』

もっとハッピーな感情で上書きしよう。

そう思い、部下に付き合ってもらい、贅沢なスイーツと楽しい会話で一日を締めくくった。

調子に乗ってチョコレート食べすぎて少し気持ちが悪かったけど、贅沢に満たされた気持ちにはなれました。

付き合ってくれた部下には感謝。

ありがとう。

ところで、あの人、「いつもそうだよ」と言っていたな。

そりゃそうだよ。

そんな生き方をしているんだもの。

あんなことを言った後のランチは美味しいのだろうか?

もうそういう感情の吐き出し方止めた方がいいよ。

今はそう思う。

 

本日もお読み頂きましてありがとうございました。