自分のスキル強化のために新たにコーチングスクールに通うことにした私。
さて、スクールではどんなことを学ぶのか、そしてどんな体験が待っているのか。
5話目はGCSこと銀座コーチングスクールの国際資格取得コースを受講し、コーチについて学んだ私が気づいたこと、感じた事など、私視点ではありますがお伝えします。
コーチングを学んでみたいと迷われている方の情報や何かヒントになれば幸いです。
コーチングとは何か
コーチングを学ぶとまず初めに学ぶのはコーチングとは何か?です。
皆さんにとってコーチという言葉を聞くと、どのようなイメージでしょうか。
多くの人がパッと頭に思い浮かぶのがスポーツ選手のコーチを思い浮かべるのではないでしょうか。
コーチは相手のパフォーマンスを最大限に引き出す人。
コーチの力があって目的を達成することができる。
少なからず、コーチという存在は指導者的な意味合いを持っているように感じます。
ではコーチングとはなんでしょうか。
流れからすると、指導、アドバイス、サポートといった言葉が思いつくかもしれません。
私が学んだ銀座コーチングスクールではコーチングを次のように定義しています。
『パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、”気づき”を引き出し、”自発的行動”を促すコミュニケーション・スキル』
またはこうも言っています
『本人が”ヤリタイ”ことをやり、”ナリタイ”自分になるための”行動”を促すコミュニケーション技術』
大事なのは自発的行動、本人が行動、つまり自分から行動し始めるための関わりです。
なので言われてする、行動するではない。
コーチのサポートを受ける人をクライアントと呼びますが、クライアントが押し付けられて動くのではなく、自分で「あっ」という気づき、やる気が湧いてきて動き出す。
それをサポートする、それがコーチング。
ちなみに世界最大級のコーチングの国際組織である国際コーチング連盟(ICF)ではコーチングを次のように定義しています。
『コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことである』
そしてコーチングを学んだ私がコーチングとは何かを定義するとした場合、こうなりました。
『コーチングとは友とのたわいない会話のような時間を通じて、勇気づけられ、やってみようと思う。また話したいと思い合える関係を通じて、クライアントが幸せになる対話』
コーチングスクールによって定義も様々だとは思いますが、一番大事なのはコーチが主役ではなく、受ける側(クライアント)が主役であるかかわりということです。
もし、あなたがすでにコーチングを受けていて、そう感じないのであればあなたが主役だと感じられるコーチにコーチングしてもらうことをお勧めします。
コーチングスクールでの気づき
では、私がどうかについて少し書きたいなと思います。
産業カウンセラーやキャリコンの資格を持っている私は傾聴など含め、できる自信はありました。もちろんそのスキルが大いに役立っている部分も感じており、そこはコーチングを学ぶ上で随分とアドバンテージにはなりました。
ただ、やはりコーチングでのかかわりはカウンセラーともコンサルタントとも違う。
これが一番勉強になったし、面白い。
きっと「コーチングとは何か。」について本当の意味で考えさせられるには、独学でコーチとして活動を積む中で壁にぶつかるか、スクールに通って壁にぶつかるかした時じゃないかと思います。
どちらにしても定義を本当の意味で理解するには少し時間がかかる気がします。
私はコーチだ、私のコーチングで誰かのパフォーマンスを絶対に高める!!と力んでいる間はかかわりもクライアントの時間ではなく、コーチの時間になってしまいがちです。
食事で例えるとすると、”引き出す”とか”いう言葉に引っ張られると、ついついスパイスが効きすぎる。
癖のある味になってしまう。
それは最初は刺激的かもしれませんが、クライアントはより刺激を求めるようになり、そのうちに味がわからなくなってスパイスに依存するようになってしまうかもしれません。
それではクライアントそのものの味を引き出すことはできなくなってしまいます。
私はコーチングを学び、コーチの言葉はお漬物のようなものであるといいなと思います。
本当に飢えている時はお漬物の味を噛みしめながらご飯のおいしさを感じる。
そしてクライアントが色んなことに満たされている時は脇役で時に食べてももらえないかもしれない。
そんな時はそれでもよくて、でも、1周回って本当のご飯の美味しさを感じたいと思うと、お漬物の素朴さが自分のご飯の味を引き立てるんだとまた感じてもらえる。
コーチングの不思議さってそこにあるんだなと思います。
それでは今回はこの辺で。
次回もコーチングスクールでの学びについてお伝えしたいと思います。