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人生は今の連続、「今」の捉え方、行動が変われば未来は変わる。 そんな「気づき」になれる雑記ブログを書いています。

中年の危機それは最大のチャンスでもある

トランジションという言葉を聞いたことはありますか?

キャリアにおいては人生で訪れる「変化」や「転機」という意味する言葉です。

40歳後半になる私に取ってまさに今、このトランジションを強く感じています。

今回は私のトランジションとキャリア理論の一つ、人生の過渡期とキャリアの転換について書きたいと思います。同じように人生において転機、転換点、節目を感じらている方の何かのヒントになれば幸いです。

トランジションとは何か

「トランジション(transition)」は、転機、転換、転換点、移行、変化、節目などを意味する言葉で、その人の人生において状況や役割が変化していくことを言います。

トランジションは、単なる外的な変化だけではなく、個人の心理的な変化も含めて述べる場合が多いようです。

このようなトランジションは昔から現在、そして未来に至るまで誰にでも起きる事象であり、すでにこれらについては様々な心理学者が研究を重ねております。

中でもキャリアの理論におけるこの分野で有名な人物の一人としてアメリカの学者ダニエル・J・レビンソンがいます。

レビンソンは、人の発達を安定した「安定期」と各段階の境目にある「過渡期」を繰り返しながら発達すると考えました。

子供から大人への移行、青年期から中年期への移行などを節目と捉え、人生を四季になぞらえ、4つの段階に分類した「ライフサイクル理論」は有名です。

レビンソンのライフサイクル理論

レビンソンはアメリカに住む中年男性にインタビュー調査をし、「人生の発達期は約25年スパンで繰り返され、それぞれの間には移行段階である過渡期がある」としました。

そして、発達段階を次のような4つの四季に表しました。

春:児童期と青年期(0歳~22歳)

夏:成人前期(17歳~45歳)

秋:中年期(40歳~65歳)

冬:老年期(60歳~85歳)

人生100年時代と言われているので多少ずれるのかもしれませんが、概ね今でも人は各発達段階で特有の悩みや過渡期を通過して人間は成長していくというこの理論は参考になります。

参考)ダニエル・レビンソン『ライフサイクルの心理学』

 

過渡期では生活の構造が変化し、自分自身の捉え方や外の世界に対する考え方が大きく変わる時期だとレビンソンは提唱しています。

過渡期は価値観や目標を追求しなければいけない時期であり、人生において重要なタイミングだと言っています。

ことさら中期キャリアの時期は発達ステージにおける「中年の危機」と呼ばれ、多かれ少なかれ誰もが自己のアイデンティティの揺らぎやキャリアの陳腐化、学習を続けているにもかかわらず成長が止まってしまうプラトー状態などを経験する時期です。

この時期は「過去・現在・未来」を分析して、再評価して、今後のキャリアの方向性を慎重に決定する重要な時期であるとレビンソンは言っています。

中年期は20代と比べると体力が落ちていますが、新しい挑戦ができる年齢でもあります。やる気だけではなく、熟練された経験を活かせば飛躍することも可能な時期です。

これまで培ってきた知識とスキルで新しいキャリアにつなげることも出来ます。

私はまさに中年の危機

そして私はまさにこの中年の危機の過渡期にいます。

厳密にはレビンソンの言っている年代から少し後ろにずれてはいますが、間違いなく今自分は「中年の危機」に差し掛かっていると実感しています。

若い時の自分の充実感に溢れた人生とは私にとって他者から見て格好いい仕事、高収入、家族が不自由なく暮らせる、そしてお洒落な生活などでした。

今でも出世欲や高い給与に全く興味がないわけではありませんが、ある人生における家族を養うための仕事という面ではある程度の目処が立ちつつあり、私に取っての人生の充実感は収入を増やすことが中心ではなくなっているように感じています。

逆に、「自分がしたい」と思う仕事をしていきたいという気持ちが高まっています。

では私が人生で「したいこと」「生き生きとさせるもの」「パワーやエネルギーを与えてくれるもの」ものは何か?

それを今整理しています。

コーチングでは私が求めているこのような「充実感」をフルフィルメントと言います。

自分の心や精神を満たすこのフルフィルメントを得たいと強く思っています。

前回のブログで書いたストレングスファインダーもまさに自己理解を改めてするためでした。

www.seedjapan.work

今、キャリアコンサルタントである私自身が、自身の自己理解、業務棚卸し、内的キャリア、外的キャリアを見つめ直し、キャリアの理論に基づいて考え直すことは、リスキリングにもなり、またクランボルツでいう「計画された偶然性」のごとく、これが自分の次なるキャリアのための必要な機会などだと考えています。

早速私の師匠とスーパーバイズを受けるべく私のストレングスファインダーの結果を見てもらったりしています。

 

トランジションをどう捉えるかによってその後の人生は大きく変わると思っています。

お金があれば幸せ、多くの満足は手に入ると思っていた頃から、今は人生の充実感はそれだけでないと気づき始めました。

人生後半を新しいステージとして楽しみたいと思うわくわくと、変えること、失うことの不安の真只中にいる。

中年の危機、それは最大のチャンスであると思う今日この頃です。

 

本日もお読み頂きましてありがとうございました。