人生の転機は誰だって訪れるものです。
特に3月は就活が本格化し始めた学生のみなさん、春から社会人になるみなさんなどは不安という形でわかりやすくそれを感じる季節ですね。
今日はそんな人生の転機となる時に大切にして欲しい「自己理解」について少し触れて見たいなと思います。
就活で「自己理解・自己分析」で悩まれている方、「やりたいことってなんだろう?」と不安になられている方などのヒントになれば嬉しいです。
人生にとって転機や節目は必ずやってくる
私たちのキャリアというものは安定と不安定を繰り返しながら発達していくものだと言われています。
ちなみにここでいう「キャリア」とは広義の「生き方」そのものを指します。
このキャリアは順風満帆に達成感や充実感を得ながら経過する安定な時期もあれば、どこかうまくいかない、葛藤、苦しみ、精神的に不安になる不安定な時期もありながら発達していきます。
そして転機や節目は不安定期に起こりやすいと言われています。
きっと安定期にも機会は巡ってくるのでしょうが、うまく物事が進んでいる時は意識的にそれに気付きにくく、偶然キャッチしていても「あれが転機だったかも?」と後から気づく場合が多く、自覚しにくものです。
逆に不安定とはネガティブなイメージで捉えられやすく、心の中でも「このままでいいのか?」「どこへ進めばいいのだろう?」「何か変わらなければいけないのだろうか」など無意識に不安が沸き起こります。
不安はつらいですが、しかしその不安により人は自分の内面にじっくりと向き合うきっかけを得ます。
そしてキャリアを再設計する、立て直すことで自分の成長のチャンスとなるのです。
「ピンチはチャンス」という言葉があるように不安期にキャリアを再構築、デザインし直すことで次の安定期には質が向上し、そのサイクルを繰り返すことで人として強く成長していくのです。
その意味では不安定期はキャリア発達においてとても重要な時期とも言えます。
不安的期にキャリアコンサルタントを活用しよう
不安的期を自分1人で乗り切りながら成長していく事もできますが、キャリアコンサルタントのサポートを受けることによって、自己理解がより深まり、自己肯定感を高め、過去の出来事を「今」の肥やしにすることができます。
1人では迷い・葛藤する時はどうしても逃げたくなったり、早く済ませたくなり、多く存在するはずの選択肢を軽視してしまうからです。そしてまた多くの選択肢を前に自己を見失ってしまうことも多いです。
コンサルティングやカウンセリングを通じ、自らへの「気づき」の中で今後のキャリアの方向性、キャリアデザインを明確にすることができます。
キャリアコンサルタントにありのまま話すことによって、その過程で自分を客観的に見直し、深く認識し、助言や指導を受けることによって、キャリアデザインが可能となります。
キャリアコンサルタントと一緒にキャリアプランを作成することで自分が過小評価していた力が実は大きなフォース、リソースであることに気づく、そんなこともよくあります。
すぐそばにいますよ
結構、身近なところにキャリアコンサルタントはいます。
私もそうですが、企業の中で資格を持っている人もいれば、大学のキャリアセンターにはほぼ必ずと言っていいほどいらっしゃいます。ハローワークにもいらっしゃいます。
企業内や学校、ハローワークなどのキャリアコンサルタントは無料で受けられますし、無料だから質が悪いということではありません。
ただし、コーチやコンサルタント、カウンセラーも質や相性がありますので、合わないと思ったら人を変えた方がいいと私は思います。
それでも特に学生のみなさんでキャリアセンターのキャリアコンサルティングのサービスがあるならぜひ受けて下さい。
自分だけの自己理解や自己分析より確実に意味が深まります。
面接の練習も大事ですが、自己理解はみなさんの社会人生活スタートに向けてもっと重要です。
また、転職を考えられている方なども社会人なので有料になる場合や会社もあるかもしれませんが、自分の次の重要なステップとなる転機・節目です、時間を惜しまずに、慌てずに、キャリアコンサルタントを活用頂ければと思います。
少し誤解がある場合が多いのでお伝えさせて頂きますが、キャリアコンサルタントはみなさんの支援をする役目なので「君はこれに向いている」「こっちはやめなさい」などあーしろ、こーしろと指図はしません。
みなさんが自分では気づかない、まだ見えていない強みに光を当てたり、言語化してお伝えすることであなたの「期待されること」「できること」「したいこと」を一緒に整理するお手伝いをする役割です。
「自分のことは自分で決める」「自分のことは自分が一番知っている」「ちょっと話しただけで私のことがわかるはずがない」
そう思われる方もいらっしゃいますが、半分あっていますが半分違います。
そしてもったいないなと思います。
お料理できてもフランス料理はシェフに作ってもらうのと同じ。
そして私たちは占い師ではありませんので確かに何かをパッと見えはしません。
しかし傾聴を学び、手法をトレーニングしています。
話を聴かせて頂く中でお伝えできる技術は持っております。
お化粧する時に鏡を見るように、キャリアを見直す時に私たちにあってくださると、きっといい笑顔と自分が好きになれると信じています。
自己理解、キャリアを見直される時はキャリアコンサルタントにぜひご相談下さい。
本日もお読み頂きありがとうございました。