つながる『今』をもっと楽しく⇨ 人生物事はすべからく流転するもの

人生は今の連続、今が未来へつながりそして過去を作り出していく。 今をもっと楽しんでもらいたい。 そんな思いで綴る雑記ブログ。

物事をうまく進める人・いつもややこしくする人

物事を「うまく進める人」と「いつもややこしくする人」って周りにいませんか。

また、自分はいつも物事をややこしくしてしまうと悩んでいるかもしれません。

今回はそんな「なぜか物事をややこしくしてしまう人」の共通点について、私がコーチングやカウンセリングしてきた中で、そのような方々から感じた共通点をお伝えしたいと思います。学術的な考察ではありませんが、自分自身やそんな方とのコミュニケーションの改善のアイデアとして参考になれば幸いです。

それでは今回のテーマです。

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過去・現在・未来の思考の配分が違う!?

「物事をうまく進める人」と「いつもややこしくする人」の違いで多く見られた傾向がずばり、過去、現在、未来に対する思考のアクセス配分が違うと言う事です。

物事を考える時に少なからず、人は過去の経験、今の自分、未来の予想する位置や姿を思考しますよね。

この時点ですでに納得頂ける方と一方「え?いちいちそんな事考えない」って思われた方がいらっしゃるかもしれません。

配分に偏りがあるかもしれませんが、人はこの過去・現在・未来の3つについてなんらか考えています。

そして、この配分に「物事をうまく進める人」と「いつもややこしくする人」の両者ではバランスが違っていると感じています。

これは私の経験による感覚的な部分が多分にありますが、物事をうまく進める人は「過去2、現在6、未来2」、いつもややこしくする人は「過去4、現在2、未来4」といった思考のアクセス配分であるように思いました。

つまり、いつも物事をややこしくしてしまう人の特長は物事を進める際に、『現在』へ対する観察の思考時間が少なく、過去の経験や、将来のあるべき姿へ費やす思考の時間の割合が多くなっているように感じます。

そしてそんな方々と話をしていて感じるのが、本人達にはこの感覚を理解しがたい様子です。

「現在は現在でしょ、現在、それを考えているのだから現在の思考の割合が最も高いじゃないですか」といった具合です。

確かにそうかもしれません。

しかし私の今回お伝えしたい現在とは現在の状況、行動をしてみた結果の今の状況で、そこに常に「今どうなっている?」の思考のアクセスのことです。

しかし、ややこしくする方々の多くが、物事が進み始めると「現在」への思考のアクセスが希薄になってしまっているように感じたのです。

最初に過去の経験を引っ張り出し、未来への計画をしっかり練ります。ゴールへつなぐことに専念して、どうすればいいかを考えます。

未来に対してもこうしたい、こうなりたい、こうあるべきを考えます。

そして行動にうつす。

当たり前のことで何が悪いのだと思われるかもしれませんが、ややこしくしてしまう人は、いささか計画重視で「今どうなっている」「今どう感じている」をなおざりにして前のめりになってしまいがちです。

時間への感覚の微妙な違い

そして、「過去・現在・未来」の割合と合わせて、時間への感覚にも微妙な違いがあると思います。

物事をうまく進める人は「時間はつながる」と考えています。

いつもややこしくする人は「時間はつながっている」と考えています。

この微妙な感覚も私がセッションをさせて頂いている中で感じた事です。

期間を区切って見てみると時間は確かにつながっています。例えると一本の長い線のようにです。

しかし見方を変えると時間は点が連なって線のように見えるとも言えます。

物事をうまく進める人はこの「点」の存在をきちんと捉えています。

逆にいつもややこしくする人はすでに線として捉えているように思えます。

この考え方によって行動に違いが出るのです。

物事をうまく進める人は、未来の方向を定めた後、そこへ向かって点を打つ作業を大切にします。すなわち、解決すべき課題や、とるべき行動、コミュニケーションを一つ一つ分離して取り組んでいきます。その都度にその状況に応じて点を打ちます。

もちろん未来の位置をきちんと捕捉していますので間違った方向に点は打ちません。

そしてそれが結果線になることを知っています。

一方いつもややこしくする人は未来を見据えたらこれで行くぞとばかりに一本の線をビュッと引いてしまいます。そして行動を実行します。

そして当然、自分の描いた線の上をなぞろうと行動します。また自分の引いた未来へ続く線の軌跡にとらわれがちになります。

うまく想定どおりに物事が進めば問題ありません。しかし、そこに人とのコミュニケーションが発生すれば描いた線からはみ出さずにきれいになぞることは難しいことは想像に容易いことだと思います。

そんな事ないだろう、きちんと計画しているのだからと疑心に思われたなら、メモ用紙を用意して友人や家族と一緒に相手の手元が見えないように背中を向けてお互い例えば「魚」の絵を描いてみて下さい。

その後にお互いに見せ合いしてみると同じ「魚」のテーマで絵を描いても全く同じ魚の絵になっていない事を発見できるでしょう。

自分と同じ時間を過ごして同じ経験をした友人や家族であっても物事の捉え方は同じと同一であるように思えて同一でないのです。

ゴールにたどりついた時には

結果、物事をうまく進める人といつもややこしくする人の線はどのようになっていると想像しますか?

とるべき行動、コミュニケーション、相手などそれぞれの課題を分離し、現在の状態を注視しながら未来に向かって点を重ねて線を描いた人。

線を一本引いて、その線をなぞろうと行動、コミュニケーション、思い通りに線が描けない事にとらわれてしまい、結果、何本も線を引き直すことになりようやくたどり着いた人。

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点の線は美しい曲線ではないかもしれませんが、シンプルです。

一方軌道修正を重ねてゴールした線は、ややこしい迷路のような線となっています。

ややこしい迷路のような線も結果から振り返れば厳密には一本の線になるのですが、軌道修正をかける行動やコミュニケーションという過程を含め図式とするとこのような行動とコミュニケーションの迷走になっているのです。

そしてややこしくする人は自分の描いた線をなぞろうと固執し、相手に要望しすぎたり、違う、違うとコミュニケーションに否定が多くなったり、途中で言っていることの方向が変わったりしてしまうのです。

また、本人は本人でゴールに向かって一生懸命進ませる努力をしており、なんなら自分が描いた線どおりに行動してくれない人にイライラしたり、むしろ妥協してこちらが折れて修正してあげたと感じてしまう次第です。

そしてゴールにたどり着く時には、かかわる人、本人もなんだか気持ちよくなかったという思いになるという結果になりかねません。

このようにしてややこしくする人はいつもややこしくしてしまっているのではと思うのです。

まとめ

今回は物事を「うまく進める人」「いつもややこしくする人」について私の経験から感じたことをお伝えしました。

コミュニケーション改善は様々なアプローチがあるかと思います。

何かのヒントになり、つながる「今」をもっと楽しく過ごしていただければいいなと思います。

お読みいただきましてありがとうございました。